マラドーナ氏死去した部屋に「医療品なかった」 警官が証言
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【3月19日 AFP】サッカー元アルゼンチン代表の名選手、ディエゴ・マラドーナ氏の死をめぐる裁判で18日、最初に現場に駆けつけた証人の警察官が、マラドーナ氏が亡くなった部屋に「医療用品は見当たらなかった」と話した。
マラドーナ氏は2020年11月25日、心不全と急性肺水腫のため60歳で亡くなった。裁判では亡くなる直前の数日間を看護した医療スタッフ7人が「未必の故意による殺人罪」に問われ、有罪の場合、禁錮8年から25年を言い渡される可能性がある。
マラドーナ氏は亡くなる直前に手術をし、自宅で術後ケアを受けていたが、証人の警官は「部屋に医療用品は見当たらなかった」「在宅医療で必要だと思われる点滴も見なかった」と述べた。
「最初に目を引いたのは、ディエゴ・マラドーナ氏が仰向きの姿勢でいて、腹部が今にも破裂しそうなくらい膨らんでいたことだ」と明かし、「あの状態のマラドーナ氏を見るのはショックだった。あのような光景を自分が目撃することになるとは思わなかった」と付け加えた。
裁判はブエノスアイレス郊外のサンイシドロで前週に始まった。7月まで続く見通しで、120人近くが証言する予定となっている。(c)AFP