【2月20日 AFP】米メジャーリーグサッカー(MLS)、インテル・マイアミ(Inter Miami)のリオネル・メッシ(Lionel Messi)は19日、約2週間前に行われた香港選抜との親善試合に出場しなかった理由について、中国への侮辱ではなく「内転筋炎症」などの負傷だったと主張した。

 通算8度の世界最優秀選手賞「バロンドール(Ballon d'Or)」に輝くメッシは、微博(ウェイボー)に投稿した動画で、香港戦を欠場したのは「政治的な理由」ではなかったと強調し、もしそうであれば最初から香港に「遠征しなかった」と説明した。

 また、「皆さんがご存じのように、自分は常にプレーし、すべての試合に出場したいと思っている」と主張。中国とは「非常に良好でかなり緊密」な関係にあり、これまで同国では試合やイベントなど「多くのことを行ってきた」と話すと、プレーしなかったのはあくまでも負傷のためで、特に「内転筋の炎症」に見舞われていたと明かした。

 インテル・マイアミが4-1で香港選抜に勝利した4日の親善試合でメッシが終始ベンチにとどまっていたことで、W杯カタール大会(2022 World Cup)を制したアルゼンチン代表の英雄を見ようと高額のチケット代を支払っていた数千人のファンは、ブーイングを浴びせたり返金を要求したりした。

 さらに一部の政治家とメディアは、メッシが数日後に日本との親善試合に出場したことを中国への侮辱だと解釈。先日には中国スポーツ当局が、3月に開催予定だったアルゼンチン代表の親善試合2試合を中止した。(c)AFP