【2月11日 AFP】米メジャーリーグサッカー(MLS)、インテル・マイアミ(Inter Miami)のアルゼンチン代表リオネル・メッシ(Lionel Messi)が香港選抜との親善試合に出場しなかった騒動をめぐって、中国で3月に開催予定だったアルゼンチンの親善試合2試合が中止となった。

 アルゼンチンは3月18日に杭州(Hangzhou)でナイジェリアと、26日に北京でコートジボワールと対戦することを発表していた。

 しかし前週、大きな注目を集めていたインテル・マイアミと香港選抜の親善試合で、メッシはけがを理由に不出場。観客がやじを飛ばし、返金を求める事態になっていた。さらに一部の政治家とメディアは、メッシが香港でプレーせず、日本での親善試合には出場したことを中国への侮辱だと解釈していた。

 その中で、首都のサッカーを管轄する北京市サッカー協会は、「北京は現時点で、リオネル・メッシが参加する試合を主催する予定はない」と発表。杭州スポーツ局も9日の段階で、「周知の理由により、試合開催の条件が満たされていないと管轄当局が判断した」と中止を明らかにしている。

 中国での親善試合中止は、同国市場を戦略的に重視するアルゼンチンサッカー協会(AFA)にとっては頭の痛い問題となる。アルゼンチンは昨年6月にも北京で親善試合を行い、地元企業と高額の契約を結んでいた。(c)AFP