【3月29日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は28日、イランとの核合意が成立しなければ、「イランに非常に悪いことが起こる」との考えを示した。

トランプ氏はホワイトハウスの大統領執務室での会見で、「最近イランに書簡を送り、こう伝えた。あなた方はどちらか一方を選ばなければならない。話し合いで決着するか、そうでなければ、イランに非常に悪いことが起こるだろう」と主張した。

トランプ氏は1期目の2018年、イランの核開発を制限する見返りに対イラン制裁を緩和する核合意から離脱した。しかし現在は、軍事的エスカレーションの回避につながり得る新たな合意成立に向けた協議に前向きな姿勢を見せている。

トランプ氏は3月、イランの最高指導者アリ・ハメネイ師に書簡を送ったことを明らかにした。

一方で、イランが交渉を拒否した場合は追加制裁と軍事行動に踏み切る可能性をちらつかせ、「最大限の圧力」をかける方針を打ち出している。

イラン側はこうした中、トランプ政権との直接交渉を拒否しているが、間接的な協議に応じる交渉の可能性も残している。(c)AFP