【3月28日 AFP】米国のマルコ・ルビオ国務長官は27日、ウクライナ戦争の終結に向けた米政府の取り組みに対するロシア政府の反応を慎重に評価しているとして、ロシア側との高官協議を進めるのは時期尚早との考えを示した。

今月25日に、米国が仲介する形で、サウジアラビアで行われたウクライナとロシアの間接的な実務者会合では、両国が黒海での軍事攻撃を停止することで合意した。

ルビオ氏はカリブ海諸国歴訪から帰国中の機内で、高官レベルの協議を行う時機が来たのではないかとの記者からの質問に対し、「技術的なレベルでの進展がもっと必要だと思う」と返答。「両陣営とも取り組むべき多くの作業がある。特にロシア側とは、何年も対話を行っていない」と述べた。

また進展が見られるまで、どのくらいの時間がかかるかという問いに対しては、「それはわれわれの側では決められないことで、時間枠を設定することはできない」と答えた。またドナルド・トランプ政権として、これらの実務者会合の結果について議論を行うと述べた。

トランプ氏は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と近く会談したいと繰り返し表明しており、サウジアラビアでの首脳会談開催が有力視されている。

米国は25日、仲介した協議の結果、ロシアとウクライナが黒海での軍事攻撃を停止することで合意したと発表。しかし、ロシアはその後、2022年2月のウクライナ侵攻に対して西側から科された広範な制裁の緩和を求めて条件を提示した。(c)AFP