2024年の世界の再生エネ新設容量、過去最高 けん引役は中国 報告書
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【3月27日 AFP】国際再生可能エネルギー機関(IRENA)は26日、2024年に新設された世界の再生可能エネルギー容量が過去最大に達し、主に中国がけん引したとする報告書を発表した。
同報告書によれば、太陽光、風力、水力、地熱エネルギーなどの発電容量は世界で15.1%増加し、4.5テラワットに近づいた。
再生エネ容量は世界で585ギガワット増加し、昨年の全発電容量の増加分の92.5%を占めた。
2023年の国連(UN)気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)では、120か国近くが、30年までに世界の再生エネ容量を3倍に拡大することを誓約した。その世界的な目標を達成するには、世界中では再生エネ容量を11.2テラワットまで拡大する必要がある。
そのためには、今後10年間で年間16.6%の成長が必要だと報告書は指摘している。
昨年、世界の再生可能エネルギー成長の中心となったのはアジア諸国で、中国だけで世界の新設容量の64%を占めた。
IRENAのフランチェスコ・ラカメラ事務局長は、「毎年、再生可能エネルギーが継続的に成長しているのは、経済的に実現可能で、有効活用も容易な証拠だ」との考えを示している。(c)AFP