【3月27日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区で26日、ガザを支配するイスラム組織ハマスに対する抗議デモが行われた。抗議は前日にも行われ、参加者はイスラエルとの戦争の終結を訴えた。

ガザ市と北部ベイトラヒヤでは、デモ隊が「ハマスはわれわれの代表ではない」と書かれた横断幕を掲げ、行進するのが目撃された。

ガザ市での集会に参加したムアイド・ザヒールさんは「ハマスはいらない! もううんざりだ」「教育も食料も衣類もない。これはすべてハマスのせいだ」と述べ、「(イスラエル首相のベンヤミン・)ネタニヤフ氏に訴える。悲しみと貧困に苦しむ人々へのミサイル攻撃をやめろ」と語った。

目撃者によると、抗議者たちは「出て行け、出て行け、ハマスは出て行け!」と叫んだ。

別の参加者は「ハマスよ、ガザの人々に苦しみを与えるのはもうやめてくれ。これは人々の要求だ」と述べ、「私たちは人々の名において話している。誰にも操られていない」と強調した。

25日には、何百人ものパレスチナ人がベイトラヒヤで抗議活動に参加した。戦争開始以来、ガザで行われたハマスに対する最大規模の抗議集会となった。

ハマスは2007年からガザを支配している。

ハマスに対する不満の度合いを測るのは難しいが、ガザ外のヨルダン川西岸に拠点を置くパレスチナ政策調査研究センターが9月に実施した世論調査によると、ガザ住民の35%がハマスを支持していると推定されている。

調査によると、ガザでのハマスの支持率は、その主要な政治的ライバルでラマラを拠点とするファタハに対する支持率(26%)をわずかに上回った。

イスラエル議会では26日、ネタニヤフ首相が「ますます多くのガザの人々が、ハマスが破壊と荒廃をもたらすことを理解している」「これはすべて、私たちの政策が機能していることを証明している」と述べた。(c)AFP