動画:韓国の山火事拡大、千年の古刹焼失 世界遺産の村で住民避難
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【3月26日 AFP】韓国南東部の山火事が拡大している。25日には1000年以上前に建立された仏教寺院が消失した。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録されている伝統集落では、住民が避難を余儀なくされた。
山火事は南東部で先週末に発生。これまでに4人が犠牲となったが、乾燥天候の中、強風のため鎮火は難航している。行政安全省のコ・ギドン長官代行によると、25日朝の時点で焼失面積は1万4694ヘクタールに達した。
慶尚北道・安東の当局は同日夜、世界遺産に登録されている、観光地として人気の河回村の住民に対し、義城の山火事が同村に向かいつつあるとして、緊急避難を勧告した。
一方、義城にある古刹・孤雲寺では同日早朝、貴重な遺物を移動させたり、仏像を防火シートで覆ったりするなどの作業が行われたが、数時間後、国家遺産庁の職員はAFPに対し、寺が消失したことを明らかにした。
韓悳洙首相は閣議で、義城の山火事は先祖の墓地を手入れしていた人物が誤って火災を引き起こしたことが原因とされると語った。
映像は25、26日撮影。(c)AFP/Sue Han KIM