【3月26日 Xinhua News】中国新疆ウイグル自治区バインゴリン・モンゴル自治州且末(チャルチャン)県では、栽培面積8万3千ムー(約5600ヘクタール)に及ぶ薬用植物のニクジュヨウが収穫期を迎え、生産者らは広大な砂漠で収穫作業に追われている。

 ニクジュヨウは「大蕓(だいうん)」とも呼ばれ、乾燥に強い低木の梭梭(ソウソウ)やギョリュウの根に寄生して育つ。高い薬効が期待され「砂漠の人参」として知られる。

 同県はタクラマカン砂漠の南東に位置し、三方が砂漠で囲まれている。県では市街地への砂漠浸食を防ぐため、1998年以降、砂防プロジェクトを推進し、防砂や砂地の固定機能を持つ梭梭の根にニクジュヨウを寄生させる試みを段階的に進め、生態修復と経済効果の両立を実現した。(c)Xinhua News/AFPBB News