【3月20日 AFP】30日から行われる米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のオーナー会議で、王者フィラデルフィア・イーグルスが得意とする「タッシュプッシュ」と呼ばれるプレーの禁止案が検討されることになった。NFLが19日に発表した。

イーグルスが短いヤードを狙う時に使うこのプレーは、QBジェイレン・ハーツがスナップを受ける際、真後ろに配置されたチームメートに押される形で前進するもの。

ルールの修正を提案したのはグリーンベイ・パッカーズで、イーグルスを名指しはしなかったが、明らかに「タッシュプッシュ」を排除することを目的としている。

「タッシュプッシュ」は他のチームのコーチや解説者から多くの批判を集め、アメフトよりもラグビーに似ているという意見や、許容できないけがのリスクがあるという声が上がっている。

解説者のジョー・シャッド氏は2023年、「タッシュプッシュは正当なフットボールのプレーではない」「フットボールはそうやってプレーするものではない。禁止されても、イーグルスファン以外は誰も惜しまないだろう」と主張した。

一方、イーグルスのニック・シリアニ・ヘッドコーチ(HC)は「誰もができるなら、誰もがやるだろう」と批判に反論し、禁止を求める声は「タッシュプッシュ」を実行できないチームの嫉妬によるものだと示唆している。(c)AFP