【3月14日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフェン・カリーが13日、史上初となる通算4000本の3ポイントシュート成功を果たし、バスケットボール界で最も偉大なロングレンジシューターとしての地位をさらに固めた。

通算4度のNBAファイナル制覇を誇り、14日に37歳の誕生日を迎えるカリーは、この日行われたサクラメント・キングス戦を前に、3ポイントの大記録達成まであと2本と迫っていた。8日の試合では、キャリア通算2万5000得点に到達したばかりだった。

自身が3ポイントの技術を革新的に変える前には考えられなかった偉業を前に足踏みしていたカリーは、第1クオーター終盤に約7.9メートルの距離から冷静に1本目の3ポイントを決めて、通算3999本を記録した。

そして、第3クオーター残り8分19秒で約8.2メートルのシュートを沈めて通算4000本の大台に到達すると、本拠地チェイス・センターの観客は大歓声を挙げた。

3ポイントにおける今回の大記録によって、カリーはリーグ史上最も偉大な選手の一人として記憶されることが確実となった。

カリーがNBA入りする以前に、3ポイントシュートで3000本超えをした選手はいなかった。

2005年にレジー・ミラーが通算2560本で歴代最多記録を樹立した後、11年にレイ・アレンが記録を塗り替え、14年に通算2973本を記録して引退した。

しかし、16シーズンにわたって3ポイントシュートの記録を劇的に進化させてきたカリーは、21年12月にアレンの記録を更新し、同月には3000本の大台に到達。この偉業を成し遂げているのは、他にロサンゼルス・クリッパーズのジェームズ・ハーデン(3127本)のみとなっている。

通算3000本を超えた後、4000本に到達するのは「可能性」ではなく「時期」の問題だったカリーの偉業について、ウォリアーズを率いるスティーブ・カー・ヘッドコーチ(HC)は「狂気の沙汰」と表現している。(c)AFP