スパーズのウェンバンヤマ、血栓で今季残り試合を欠場へ
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【2月21日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のサンアントニオ・スパーズは20日、フランス出身のスター選手ビクター・ウェンバンヤマ(21)が右肩の深部静脈血栓症と診断され、シーズンを早期終了する見通しになったことを明らかにした。
スパーズは声明で、ウェンバンヤマが16日に行われたオールスターゲームを終えてサンアントニオに戻った後に血栓が見つかったと発表。「2024-25年のレギュラーシーズン残りを欠場する見通しである」とし、適宜に最新情報を提供していくと述べた。
ドラフト全体1位指名でNBA入りを果たして昨季の新人王に輝いたウェンバンヤマは、今季ここまで46試合に出場して1試合平均24.3得点、11.0リバウンド、3.7アシスト、そしてリーグトップの3.8ブロックを記録する活躍を見せていた。
スパーズのベテランPGクリス・ポールは、ウェンバンヤマの離脱について「つらい」と肩を落とし、「チームにとって彼がどれほど重要か考えると、われわれ全員にとっては何よりもつらい。それ以上に、この競技にとって彼がどれほど重要か、そして彼がどれだけプレーすることを愛しているかも分かっているしね」と語った。
報道によると、スパーズはウェンバンヤマの完全復活を期待しているという。
チームはプレーオフに間に合う可能性を否定していないものの、ウェンバンヤマ不在でのポストシーズン進出は厳しいとみられる。
現在スパーズはウェスタンカンファレンス12位に沈んでいるが、プレーオフに進出できる最後の2枠を懸けたプレーイン・トーナメントに出場できるのは、各カンファレンス7位から10位までとなっている。
NBAでは他の選手も同様の健康問題に直面してきた。マイアミ・ヒートで2度のNBAファイナル制覇を果たしたクリス・ボッシュは、何度も血栓に悩まされて32歳での現役引退を余儀なくされた。
一方、デトロイト・ピストンズのアサー・トンプソンは昨年3月に血栓と診断された後、今季はここまで33試合に出場している。トロント・ラプターズに所属しているブランドン・イングラムも、2019年に右腕に見つかった血栓から回復している。(c)AFP