【3月19日 CGTN Japanese】中国睡眠研究会がこのほど北京で発表した「2024中国住民睡眠健康白書」は、住民全体の睡眠の質は良くなく、「00后」と呼ばれている2000年代生まれの若者は寝つきが悪いことを明らかにしました。

 この調査報告によると、調査対象者は平均的に午前0時以降に就寝し、夜間の睡眠時間は全般的に短く、全体的な睡眠の質は良くないということです。

 28%の人は夜間の睡眠時間が6時間以下となり、大多数の人が睡眠障害を経験したことがあります。主な睡眠障害として、夜間の目覚め・早起き、寝つきの悪さ、夜間のトイレなどが挙げられます。報告書によると、不眠の問題は楽観視できず、59%の人に不眠の症状があり、睡眠障害が全くない人は19%にとどまっているということです。

 今回発表された調査結果によると、午後11時までに就寝する人は対象者のわずか29%で、午前0時以降は47%、午前2時以降は13%でした。このうち、「00后」世代の平均就寝時間は午前0時33分、1970年より前に生まれた「70前」世代の就寝時間は午後11時2分で、「70前」と1970年代生まれの定年退職者は夜間の目覚めや早起き、夜間のトイレに悩まされ、「00后」と1990年代生まれの「90后」世代は寝つきの悪さに悩まされています。

 大学生を対象にした調査によると、56%の大学生が毎日8時間以上スマートフォンを使用しており、51%の人が午前0時以降に就寝し、さらに19%の人が午前2時以降に就寝するということです。

 データによると、運動が大好きな人(月の運動頻度が10回以上)は早寝早起きで、月の運動頻度が3回以下の人よりも夜間の睡眠時間が14分近く少なくなります。飲酒している人は、飲酒していない人に比べて1晩平均27分睡眠が少なく、飲酒の頻度が高ければ高いほど、睡眠の質が低下します。

 一方、BMI(肥満度を表す体格指数)が大きくなるにつれて、睡眠の質の高い人の割合が減り、BMIが28以上の場合、睡眠の質の高い人は21%にとどまったということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News