【1月24日 CGTN Japanese】中国国家航天局は23日、ハイパースペクトル総合観測衛星が正式に運用を開始したと発表しました。

 同衛星は中国の高解像度地球観測システム構築というプロジェクトの重要な一部を成しており、2023年11月に軌道上試験の総括評価を終えていました。評価結果によると、衛星の状態は良好で、各サブシステムの機能も正常であり、製品性能は開発要件で定めた各項目の指標をクリアしており、稼働開始の条件を備えていたということです。

 ハイパースペクトル総合観測衛星はハイパースペクトル、広範囲、定量化探査などの特徴を持ち、汚染された大気や内陸水系、地球上の生態系、変質鉱物、岩石および鉱物の種類などの要素に対する総合的な探査を行うことができ、生態系や自然資源、気象などの分野での利用に対して高品質で信頼性の高いハイパースペクトルデータを提供できます。

 同衛星の軌道上での運行期間中、ユーザーは自然資源や生態系、気象などの分野での典型的な実証応用を行いました。国家航天局は23日、衛星の軌道運行中に行った全世界オゾン層濃度監視図、全世界二酸化窒素層濃度監視図、土壌水分監視図、鉱物資源調査、海氷監視図などの総合的観測機能と重要な応用の成果を発表しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News