【12月30日 CGTN Japanese】中国国際航空はこのほど、中国国産旅客機のC919を6機、ARJ21を11機導入する計画を明らかにしました。それによると、C919の価格は1機1億800万ドル(約154億円)に値上がりしましたが、ボーイング社とエアバス社の座席数がほぼ同じ機種に比べて安価とのことです。

 C919は中国商用飛機(COMAC)が開発・製造し、独立した知的財産権を有している大型幹線用ジェット旅客機です。座席数は158~168席、航続距離は4075~5555キロです。ARJ21はCOMACが開発した70~90席級のターボファンエンジン搭載中短距離リージョナル旅客機です。

 中国国際航空によると、ARJ21のカタログ掲載価格は3800万ドル(約54億円)です。中国東方航空の2022年5月に発表によると、価格はC919が9900万ドル、ARJ21が3800万ドルでした。つまりC919の価格は1年後に値上がりした一方、ARJ21の価格は変わっていません。

 C919と座席数がほぼ同じである737MAX8の価格は1億2200万ドル、A320neoは1億1100万ドルで、ともにC919より高価です。C919の注文と引き渡しに関する情報が続出する状況から判断すると、これまでボーイングとエアバス両社に支配されていたナローボディー機市場は新たなライバルを迎えました。

 COMACが昨年の中国国際航空宇宙博覧会(珠海エアショー)で発表した見通しによると、今後20年間で中国航空機市場はジェット旅客機9284機を受け入れます。内訳は、支線旅客機が958機、単通路(シングルアイル)機が6288機、複通路(ツインアイル)機が2038機です。2041年までに中国の旅客機規模は1万7機に上り、世界総数の21.1%を占め、中国航空機市場は世界最大の単一航空機市場になります。(c)CGTN Japanese/AFPBB News