【11月19日 CGTN Japanese】中国南西部の四川省(Sichuan)成都市(Chengdu)に住む1990年代生まれの張さんは先日、抜歯のため病院へ行ったところ、手術前の血液検査で、血中脂質が基準値を41倍上回っていることが分かりました。身長181センチで体重が100キロを超える張さんはこの2年、高脂血症でたびたび急性膵炎になりました。治療により血漿は「ミルク色」から透明な色に回復し、そこから分離された「油分」はなんと500ミリリットルにも達したということです。

 張さんによりますと、好んで出前を頼んだり、夜食を食べたり、さまざまな飲料を飲んだりした結果、体重が100キロを超え、体脂肪率が一気に上昇しました。 

 中国では近年、フードデリバリーがより便利になり、値段も安くなっていることから、若者を中心に人気となっています。とりわけ生活リズムの速い大都市では、仕事が忙しい若者らが出前消費市場の主役となっています。

 専門家は、出前をよく取ることは肥満や消化不良、急性胃腸炎などを招く恐れがあると注意を促しています。出前食品は一般に油分が多いため、長期間食べて適量の運動をしなければ、脂肪の過剰摂取になり、肥満を引き起こします。高血圧や高脂血症などのリスクを避けるためにも、できるだけ出前を頼む回数を控えて、適量の新鮮な果物と野菜を摂取するよう呼び掛けています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News