【10月10日 CGTN Japanese】中国中部の湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)在住の小麗さん(仮名)は今年35歳で、1型糖尿病患者です。糖尿病眼病を併発して視力は失明に近い状態で、ほとんど自宅で安静にしているしかありません。最近では自宅で測った血糖値が高く、最高20.6mmol/Lにも達して、装着しているインスリンポンプでも制御できないほどになっています。そこでお姉さんの付き添いで病院に診てもらったところ、医師の診断で、血糖値が高止まりしている原因は長い間食べ続けているデリバリーフードにあることが分かりました。

 小麗さんはもともと、家族が作った料理はおいしくないとの理由で、普段から1日3食ともデリバリーフードに頼っており、ミルクティーや花椒、唐辛子など多くのスパイスで味付けされた四川省発祥の料理「マーラータン(麻辣烫)」などが大好物で、それが小麗さんの血糖コントロールがうまくいかない「サイレントキラー」になったのかもしれません。デリバリーフードは選択肢が豊富に見えますが、その多くは肉類や揚げ物、膨化食品で、油や塩分が多く、こうした高カロリーのものを長期間食べ続けると栄養摂取のバランスが崩れ、血糖値の不安定やカロリーオーバーなどにつながりやすくなります。

 医師が小麗さんのために処方したのは、デリバリーフードをやめ、医師が薦める食事を厳守することです。小麗さんがデリバリーフードを病院の食堂が提供している糖尿病食に変えたところ、なんと翌日にはすぐに効果が現れ、小麗さんは大いにショックを受けました。

 医師は、糖尿病患者はデリバリーフードを注文せず、できるだけ自炊することを薦めています。また、さまざまな食品を取り、主食は量を決め、野菜や果物、牛乳、豆類を豊富に取り、油や塩、砂糖の摂取量を抑えるよう提案しています。毎回の食事には野菜を取るようにし、毎日500グラムは摂取すべきで、そのうちの半分以上は色の濃い野菜にするのがよいということです。さらに、食事の際にはよく噛んでゆっくり飲み込み、先に料理を食べてから主食を食べ、健康的な食習慣を身につけることが糖尿病患者にとって大切だということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News