【11月12日 CGTN Japanese】関係部門のまとめによれば、中国の健康診断の市場規模は2021年には2000億元(約4兆1400億円)近くに達し、同時に一般大衆の健康管理に対する認識がはっきりと向上し、健康診断の浸透率が増加しつつあります。2021年には中国人が健康診断を受けた延べ回数は前年比で約27%増加し、2020年には31%だった健康診断浸透率は39%にまで上昇しました。

 人工知能(AI)などの科学技術の健康診断機関向けの応用手段が徐々に広まり、健康管理機関は競ってデジタル転換をすることになりました。

 中国の健康診断市場は長期にわたって病院が手掛ける範囲に限定されていましたが、1998年には中国初の商業健康診断機関が誕生したことで、病院以外での健康診断市場が出現しました。中国国務院は2016年10月に発表した『「健康中国2030」計画綱要』で、「予防を主とする」「早期診断、早期治療の強化」などの意見を提出しました。「健康中国」が国家戦略に格上げされたことで、健康分野が注目を集めることになりました。公開されたデータによれば、中国で健康診断を受けた人の人数は2017年には延べ4億600万人だったのですが、2019年には延べ4億4400万人に達し、平均増加率は5%近くだったとのことです。

 近年来の顕著な変化は、健康診断機関における効率と検査の精度をさらに高めるための人工知能、クラウド技術などの科学技術の健康診断過程に占める割合がますます高くなっていることです。現在では多くの健康診断機関がAI技術を健康診断に導入して、がんの早期発見や、AI映像補助検査システムなど多角的な手法を採用することを、健康診断サービスモデルの飛躍の支えとしています。また、健康診断機関は膨大な健診データを「クラウド」に送信して、国際的にも最先端の手法と技術を用いてこれらのデータを整理、分析、応用して、表、テキスト、映像などのマルチモード型のデータベースを生成して、ユーザーに対して健康診断の事前、検査中、検査後の全段階におけるリアルタイム、スマート、精確性を兼備した全く新しいサービスを提供しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News