【10月23日 CGTN Japanese】中国東部の江蘇省蘇州市に属する太倉市で最近、6歳の女児が一人で留守番中に住宅火災が発生しました。

 住民は6歳の長女をひとりにして、下の子を幼稚園から迎えるために家を出た際に、調理中のガス台の火を消し忘れてしまいました。

 しばらくすると、ガス台の鍋の中身の水分がなくなり、燃え出しました。火はレンジフードや食器棚まで燃え広がり、厨房全体に炎が回りました。気づいた留守番の女児は驚いて泣き出し、家に親がいないので「どうしよう、どうしよう、火が出たよ」と慌てて叫びました。しかし、このわずか6歳の女児は、このような大きな危険に直面しても徐々に落ち着きを取り戻し、まずはキッチンから遠く離れた応接間のソファーに座りました。そして「怖がらない、怖がらない。泣いちゃダメ。口と鼻をふさぐ。火に触っちゃダメと言われたから、私は火のところに行かない」と自分に言い聞かせました。

 煙はすでに応接間にまで届いていました。火災に気づいた隣室の住人はすぐに消防に通報して女児の母親にも連絡しました。母親は部屋内の監視カメラを通じて、女児に安全な場所に避難するよう指示しました。女児が安全な場所に到達すると、隣人は建物の廊下に設置されていた消火器を持って部屋に突入して消火し、ガス栓を閉じて窓を開けて煙を室外に排出しました。

 消防隊が到着したときには、ほぼ鎮火した状態でした。消防隊員は再燃を防ぐために、ガス管や燃焼した部分に放水して冷却しました。厨房やガス台はほぼ全焼しましたが、幸いなことに死傷者は出ませんでした。(c)CGTN Japanese/AFPBB News