【10月22日 CGTN Japanese】中国では最近、中部の安徽省で交通警察官が、母親の死を悲しむ運転手の車を代行運転する動画がソーシャルメディアで注目を集めました。多くのメディアプラットフォームでランキング上位に入り、交通警察の心温まる言葉と行動に多くのネットユーザーが感動しました。

 安徽省池州市高速交通警察大隊の交通警察官が夜に上海・重慶高速道路をパトロールしていたところ、白色の乗用車が緊急車線に停車しているのに気づきました。運転手はハンドルに突っ伏して号泣していました。交通警察官が事情を尋ねたところ、同乗していた運転手の妻が、夫の母親が同日午後に事故に遭遇して、救助の甲斐なく亡くなったと説明しました。男性は母親の死を高速道路で運転中に知り、悲しみに耐えられず運転を続けられなくなりました。妻は、自分は初心者で、高速道路で運転する自信がないと述べました。事情を知った交通警察官は男性を助手席に座らせ、代わりに車を運転して安全に高速道路を出ました。

 交通警察官は安全な場所に到着した後、男性の友人が助けに来るまで男性一人だけを車内に残して母親を亡くした心痛を思う存分発散させました。さらに妻に対して「彼を泣かせてあげよう。本当に悲しいに決まっている。それから、今後は安全運転に気をつけてほしい。高速道路は車がスピードを出して走っているから、交通事故が起こりやすい」と話しました。交通警察の優しい言葉と心温まる行動に、多くのネットユーザーが称賛の声を上げています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News