【9月23日 CGTN Japanese】中国南京(Nanjing)の32歳の女性、王夢琳さんは18年間もがんと闘っています。14歳の時に骨肉腫、24歳で二つ目の原発がんである乳がんと診断され、現在5種類の原発がんと診断されています。複数の原発がんを持つ極めてまれな患者として、彼女は抜本的な解決策を見出したいと考えています。

 1991年生まれの王さんは、14歳の時に悪性骨肉腫のため初めてがんと診断されました。化学療法と手術を経て、無事に5年間の危険期間を乗り越え、骨肉腫の臨床的治癒と見なされました。24歳の時、健康診断で左乳房にしこりが見つかったのをきっかけに、乳がんの治療を始めました。両乳房を全切除する手術の後、半年間の苦しい治療を経て、再び通常の生活に復帰しました。しかし平穏に過ごせたのはわずか5年で、30歳の時、病院での再検査で彼女の肺の結節が以前よりかなり大きくなっているのが見つかり、早期肺腺がんと診断されて、左上肺野の肺葉の一つを手術で切除しました。

 王さんは家族の中で唯一のがん患者というわけではなく、父親は2009年に胃がんと診断され、その後肺がんと軟部腫瘍が見つかり、2018年末に56歳で亡くなりました。

 王さんの父親が治療を受けていた際、ある遺伝子会社が王さん家族3世代の遺伝子検査を行ったところ、祖父の遺伝子は正常でしたが、父親の遺伝子にはTP53変異が見られ、それが彼女に受け継がれました。TP53遺伝子は、人体にとって非常に重要ながん抑制遺伝子であり、「守護遺伝子」または「ゲノムの門番」とも呼ばれ、細胞の中でゲノムの安定性をチェックしたりコントロールしたりする役割を担っています。TP53遺伝子に変異やバリアントが生じると、腫瘍細胞を抑制する能力が失われ、がんのリスクが高まる可能性があります。

 2023年初め、王さんはCTで肺結節が再び少し大きくなっていることが分かり、検査の結果、またもや肺腺がんと診断されました。今年8月、王さんは再検査を受けたところ、肝臓と胃の隙間に3センチのしこりが見つかり、検査の結果、間葉系腫瘍で、また新たな原発がんの可能性があることが分かりました。

 五つ目の腫瘍ができた時、彼女は抜本的な治療を求めました。多くの人は一生のうちにかかるがんはおそらく1種類で、三つ以上の原発がんにかかることはまれであり、四つ以上にかかるのはさらにまれです。王さん自身、自分のように5種類の原発がんを発症した人にはまだ出会ったことがありません。(c)CGTN Japanese/AFPBB News