【6月16日 AFP】女子サッカーW杯フランス大会(FIFA Women's World Cup 2019)は15日、グループEの試合が行われ、オランダは3-1でカメルーンを振り切り、ベスト16入りを決めた。この一戦ではフィフィアネ・ミデマー(Vivianne Miedema)が2ゴールを挙げ、女子オランダ代表の歴代最多得点者となっている。

 オランダはミデマーが先制点を挙げると、直後に相手のガブリエル・ウングネ(Gabrielle Aboudi Onguene)に同点ゴールを許したが、すぐさまドミニク・ブラッドワース(Dominique Bloodworth)がゴール前で勝ち越し点を押し込み、終盤にミデマーの2点目で突き放した。

 これでオランダはグループステージ2連勝。カナダとの最終節を前に決勝トーナメント進出を確定させた。

 ミデマーはこの2ゴールで代表通算60得点に到達し、女子オランダ代表の最多スコアラーになっている。イングランドの名門アーセナル(Arsenal)に所属するミデマーは「自分はまだ22歳だし、目の前には素敵なキャリアが待っていると思いたい。どこで終わるかはわからないけど、このレベルで可能な限り長くプレーしたいし、これからもゴールし続けたい」とコメントした。

 またこの日は、オランダサポーターの大軍団が会場のスタッド・ドゥ・エノー(Stade du Hainaut)をオレンジに染め、チームを後押しした。試合がオランダ南部からベルギーを抜け、車で2時間ほどで行けるフランス北部の街バランシエンヌ(Valenciennes)で行われたこともあって、現地には1万5000人ほどのオランダサポーターが詰めかけたとみられる。

 カメルーンのアラン・ジュムファ(Alain Djeumfa)監督も「試合がオランダにほど近いバランシエンヌで行われたことが、われわれにとっては厳しかったと思う」と話し、相手の方が「心理的に」有利だったと強調した。(c)AFP