【1月29日 AFP】スペイン1部リーグのアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)が、イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)とFWアルバロ・モラタ(Alvaro Morata)の獲得で合意に達した。来シーズン終了までのローン契約となる。両クラブが28日に発表した。

 チェルシーでいまひとつ成績を残せなかったモラタは「ここに来られたことをとてもうれしく、誇りに思う。トレーニングを始めて新しいチームメートに出会い、プレーするのが待ちきれない」とコメントしている。アトレティコの公式サイトによると、モラタは27日にメディカルチェックを通過している。

 26歳のモラタは10代の頃にアトレティコのユースに在籍していたが、2008年に同じ街を本拠地とするライバルのレアル・マドリード(Real Madrid)に移籍。後にイタリア・セリエAのユベントス(Juventus)に加入するもレアルへ復帰し、同チームでは2期にわたってプレーした。

 アトレティコのファンの中にはモラタとレアルのつながりを忘れていない人もいる。26日に行われたヘタフェ(Getafe CF)戦では一部のサポーターがモラタの獲得に反対するチャントを歌っていた。

 アトレティコのディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督はこの試合後、「彼らの言い分は理解できるし、誰にでも自分が言いたいことを言う権利がある」「私はクラブやチームのために働いてくれる選手を求めている」とコメントしていた。

 アトレティコには好調のアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)や、来月に故障から復帰する見通しのジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)が所属しており、モラタの加入により前線の選手層が強化されることになる。(c)AFP