【1月27日 AFP】18-19スペイン1部リーグは26日、第21節の試合が行われ、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)はアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)がまたしてもゴールを決めて好調ヘタフェ(Getafe CF)を2-0で退け、首位FCバルセロナ(FC Barcelona)にプレッシャーをかけることに成功した。

 グリーズマンのゴールで先制したアトレティコは、サウル(Saul Niguez)が前半のうちに追加点を流し込み、バルセロナに敗れた以外は12戦無敗を続けていたヘタフェから見事に完勝を収めた。粘り強さに定評があるヘタフェだが、終了間際に立て続けに退場者を出して力尽きた。

 これでアトレティコはリーグ戦ここ7試合で6勝目とほぼ無傷の戦いを続けており、唯一勝ち点を落としたセビージャFC(Sevilla FC)戦も敵地での価値あるドローだった。

 グリーズマンはこれで公式戦8戦8発。前年夏の決断次第では、今ごろはバルセロナでプレーしていた可能性もあったが、このところはチームの最大の武器として急激に鋭さを増し、ほぼ一人でチームを引っ張っていたように見える試合もあるなど、アトレティコが優勝争いに生き残る原動力となっている。

 スペインメディアの報道によれば交渉が難航しているようだが、今月中にはアルバロ・モラタ(Alvaro Morata)がチェルシー(Chelsea)から加入する見込みとなっている。それでもグリーズマンの現在の好調ぶりと、予想されているジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)の2月中の復帰を考えれば、アトレティコに補強を急ぐ必要性は低く、実際すぐにブーイングにかき消されはしたが、スタジアムの一部からはモラタ獲得に反対する声が響いた。

 チームを率いるディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督は「そうした意見は尊重すべきだし、ファンには言いたいことを言う権利がある。私はチームとクラブに尽くす気持ちのある選手を探している」とコメントした。

 セビージャは5-0でレバンテ(Levante)に大勝し、レアル・マドリード(Real Madrid)を抜いて暫定3位に浮上。全5ゴールを後半に固めた。バレンシア(Valencia CF)はビジャレアル(Villarreal CF)を下して暫定7位に浮上と、このところの復調傾向を維持している。

 バルセロナとレアルはどちらも27日に試合があり、バルセロナはジローナ(Girona FC)と、レアルはRCDエスパニョール(RCD Espanyol)とどちらも敵地で対戦する。(c)AFP/Thomas ALLNUTT