【1月28日 AFP】18-19スペイン1部リーグは27日、第21節の試合が行われ、リオネル・メッシ(Lionel Messi)が芸術的なループシュートを沈めるなど、FCバルセロナ(FC Barcelona)は2-0でジローナ(Girona FC)を下し、2位との勝ち点差5を守った。

 当初米マイアミで開催が予定されていた試合は、紆余(うよ)曲折の末ジローナの本拠地エスタディ・モンティリビ(Estadi Montilivi)で行われた。

 バルセロナは9分にネルソン・セメド(Nelson Semedo)のゴールで幸先よく先制。ジローナは後半ベルナルド・エスピノサ(Bernardo Espinosa)の退場により残り39分を10人で戦うことになった。

 ホームのファンはこの判定に怒りをあらわにし、エスピノサの退場をアピールしたメッシにもその矛先を向けたが、メッシはその後見事な得点を決めて観客を黙らせた。メッシはリーグ戦出場19試合で19得点をマークしている。

 この結果バルセロナは、26日にヘタフェ(Getafe CF)に勝利して暫定的に勝ち点を詰めていたアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)を再び引き離した。また、今節RCDエスパニョール(RCD Espanyol)を4-2で下したレアル・マドリード(Real Madrid)とバルセロナとの勝ち点差は10のままとなっている。

 バルセロナを率いるエルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督は、「前半は少し苦しんだが、レッドカードの後はゲームを支配した」と試合を振り返った。「厳しい試合で何度も相手に押し込まれた。この3ポイントの満足感は大きい」

 リーグ側はスペインサッカーの認知度を高めるため試合のマイアミ開催を進め、両クラブはこのアイデアを支持。ファンに対しては渡航費用が無料になることを含めた補償パッケージが提示され、「歴史的」な一戦になる可能性があった。

 しかし反対意見は根強く、結局試合はジローナの本拠地で開催された。バルベルデ監督は「ずっと非現実的なオプションだと感じていた」とコメントしている。

 リーグ戦の米国開催は「競技の統一性」が疑問視されたが、結局13位ジローナは公式戦10試合勝利なしに終わり、バルセロナはリーグ戦の連勝を8に伸ばしたことを考えると、試合がマイアミで開催されたとしても結果に影響を及ぼすことはなかったのかもしれない。(c)AFP/Tom ALLNUTT