【1月28日 AFP】サッカーイングランドFAカップ(FA Cup 2018-19)は27日、4回戦が各地で行われ、クリスタルパレス(Crystal Palace)に0-2で敗れたトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)は、数日間で二つの国内カップ戦から姿を消した。

 トッテナムは9分、コナー・ウィッカム(Connor Wickham)にゴールを許すと、古巣対戦となったアンドロス・タウンゼンド(Andros Townsend)にもPKを決められ、プレミアリーグで勝ち点29差をつけているパレスに屈した。

 トッテナムは前半終了間際にPKを獲得するも、キーラン・トリッピアー(Kieran Trippier)がこれを失敗。同チームは24日に行われたフットボールリーグカップ(England Football League Cup 2018-19)の準決勝でもPK戦の末にチェルシー(Chelsea)に敗れており、またしてもPKの呪縛にかかった。

 トッテナムはハリー・ケイン(Harry Kane)とデレ・アリ(Dele Alli)を故障で欠き、好調の孫興民(Heung-Min Son、ソン・フンミン)も第17回アジアカップ(2019 AFC Asian Cup)からまだ帰ってきていない。

 しかし、トッテナムを率いるマウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督は、主力プレーメーカーのクリスティアン・エリクセン(Christian Eriksen)をこの試合で先発起用せず、ベンチに置くことすらしなかった。

 トッテナムはリーグ戦で3位につけているが、首位リバプール(Liverpool FC)には9ポイント離されている。

 FAカップ敗退となったトッテナムにとって、現実的に考えて優勝の可能性が残されているのは、決勝トーナメント1回戦でボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)との対戦を控えている欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)だけとなった。

 ポチェッティーノ監督は英BTスポーツ(BT Sport)に対し、「このような試合に敗れるのはつらい」とコメントした。「これからはプレミアリーグとチャンピオンズリーグに期待しなければならない。泣き言は言っていられないし、全力を尽くして二つの大会に挑戦するだけ」

 また、昨年の王者であるチェルシーは、チャンピオンシップリーグ(2部)のシェフィールド・ウェンズデイ(Sheffield Wednesday)に3-0と快勝し、この一戦では新加入のゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)がデビューを果たした。

 チェルシーはウィリアン(Willian Borges da Silva)が前後半にそれぞれゴールを挙げると、ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)への移籍がうわさされるなど高い評価を受けているカラム・ハドソン・オドイ(Callum Hudson-Odoi)にも得点が生まれた。

 今季終了までのローン移籍で23日に加わったばかりのイグアインにゴールはなかった。

 しかし、チェルシーのジャンフランコ・ゾラ(Gianfranco Zola)アシスタントコーチは、英BBCに対し「われわれはイグアインのパフォーマンスに満足している。彼はスペースをみつけボールを受けようとしていた」とコメントした。(c)AFP