【1月27日 AFP】イングランドFAカップ(FA Cup 2018-19)は26日、4回戦が各地で行われ、マンチェスター・シティ(Manchester City)は5-0でバーンリーFC(Burnley FC)に大勝して5回戦に進出し、4冠達成の望みをつないだ。

 シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は今週、4冠を「夢物語」と評していたが、チームは23日にもフットボールリーグカップ(England Football League Cup 2018-19)決勝進出を問題なく決めており、リバプール(Liverpool FC)と優勝を争っているプレミアリーグ、決勝トーナメント1回戦でシャルケ04(Schalke04)と対戦する欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)を含め、タイトル総なめの可能性を残している。

 バーンリーのショーン・ダイチ(Sean Dyche)監督は「これほどのチームにあれだけのプレーをされては非常に難しい。あれだけの勢いがある彼らが、すべてを勝ち取るのを止めるチームはどこになるのだろうか」とコメントした。

 敗れたバーンリーが、今後はプレミア残留争いに集中することになるのに対して、シティはここ6試合で28ゴール無失点と驚異的な成績を収めている。グアルディオラ監督は「誰もが試合に出たがっているし、そういうときは出ている選手が良いプレーを見せる必要がある。他の選手も高いレベルにあるのだからね」とコメントした。

 その他の試合では、AFCウィンブルドン(AFC Wimbledon)がプレミアのウェストハム(West Ham)を4-2で撃破。「クレイジーギャング」と呼ばれた頃を思い起こさせる快進撃を続けている。

 フットボールリーグ1(3部)最下位に沈み、ウェストハムとは58位分も離れているウィンブルドンだが、そんな数字はお構いなしに後半早々に3-0とすると、相手が交代で投入したルーカス・ペレス(Lucas Perez)とフェリペ・アンデルソン(Felipe Anderson)にゴールを許して1点差に詰め寄られたが、前身のクラブが前回FAカップを制覇した1988年にはまだ生まれてもいなかったトビー・シビック(Toby Sibbick)が、88分にダメ押しのヘディングシュートを決めた。

 この日はもう一つ、プレミア勢が下部リーグのチームに敗れる波乱が起こり、エバートン(Everton)が微妙な判定にも苦しめられて2-3でミルウォール(Millwall)に屈した。

 一方、ウィンブルドンと同じ3部のシュルーズベリー・タウンFC(Shrewsbury Town FC)は、こちらもカップ戦ならではの番狂わせまであと一歩に迫ったものの、93分に同点ゴールを許してウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)と2-2で引き分けた。3回戦でプレミア首位のリバプール(Liverpool FC)を敗退に追い込んだウルブスだったが、この日は0-2から終盤の逆襲で再試合に持ち込むのがやっとだった。

 ワトフォード(Watford)とニューカッスル(Newcastle)のプレミア勢対決は、2-0でワトフォードに軍配が上がった。ハビ・グラシア(Javi Gracia)監督は前の試合から先発11人を入れ替えたが、アンドレ・グレイ(Andre Gray)とアイザック・サクセス(Isaac Success)のゴールで勝利している。

 3回戦でプレミアのレスター・シティ(Leicester City)を破っているフットボールリーグ2(4部)のニューポート・カウンティ(Newport County)は、後半ロスタイムの同点ゴールでミドルスブラ(Middlesbrough FC)と1-1のドローに持ち込み、おとぎ話はまだ終わりを迎えていない。

 フランク・ランパード(Frank Lampard)監督が率いるダービー・カウンティ(Derby County)は3部のアクリントン・スタンリー(Accrington Stanley FC)と対戦。両チームともに1人ずつ退場者を出す激しい試合を1-0で制し、ベスト16入りを果たした。(c)AFP/Kieran CANNING