【1月25日 AFP】サッカーイングランド・フットボールリーグカップ(England Football League Cup 2018-19)は24日、準決勝の第2戦が行われ、チェルシー(Chelsea)がPK戦の末トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)を下し、決勝進出を決めた。

 第1戦を0-1で落としていたチェルシーは前半、カンテがペナルティーエリアの端からシュートを放つと、これが相手選手3人の脚の間を通り抜けてゴールに吸い込まれ、2戦合計でトッテナムに追いついた。その後素晴らしい連携からアザールがネットを揺らすと、この試合でのチームのリードを2点に広げた。

 50分にはトッテナムのフェルナンド・ジョレンテ(Fernando Llorente)にゴールを許し、2戦合計スコアが2-2になると試合はPK戦に突入。

 トッテナムのエリック・ダイアー(Eric Dier)とルーカス・モウラ(Lucas Rodrigues Moura da Silva)が失敗する中、チェルシーはウィリアン(Willian Borges da Silva)、セサル・アスピリクエタ(Cesar Azpilicueta)、ジョルジーニョ(Jorge Luiz Frello Filho 'Jorginho’)、ダビド・ルイス(David Luiz)が成功して4-2で勝利を収め、来月24日に行われる決勝でマンチェスター・シティ(Manchester City)と対戦することになった。

 チェルシーを率いるマウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)監督は、19日のアーセナル(Arsenal)戦に敗れた後、チームの精神面の強度を問題に挙げ、アザールに対してはそのあまりある潜在能力をもっと発揮するよう要求していた。

 サッリ監督は「ここ3、4試合は問題を抱えていた。その一つはモチベーションで、もう一つは選手たちがピッチの上で楽しまなくなったということだ。今回このようなパフォーマンスをみせ勝利を収められたから、情熱を再び取り戻せるだろう」と振り返った。

 チェルシーへの加入が決定したゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)はキックオフ前にホームのファンにお披露目となったが、移籍の手続きが間に合わずこの一戦に出場することはできなかった。

 サッリ監督はここ最近、アザールをCFのポジションで起用することに固執しているという批判を受けていた。

 しかし、この試合ではアザールのポジションを得意としている3トップの左サイドに変え、オリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)と並べたことで、攻撃が機能するなどチェルシーは幸先が良い出だしを切った。

 しかし、サッリ監督が焦点を当てようとしたのは戦術変更よりもチームの精神力だった。

 サッリ監督はアザールのパフォーマンスについて、「彼は驚くべきプレーをみせ、素晴らしい試合を演じた」と評した。「選手たちはきょうの試合、いつもとは異なるメンタリティーや決意を持ってプレーしていたように思う。彼のクオリティーは、ポジション以上に重要だと考えている」 (c)AFP/Kieran CANNING