【1月24日 AFP】イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)は23日、イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)に所属するゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)を、今季終了までのローン契約で獲得したと発表した。

 チェルシーを率いるマウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)監督は、セリエAのナポリ(SSC Napoli)時代の2015-16シーズンに1季だけイグアインを指導しており、今冬の移籍市場では同選手をトップターゲットに挙げていた。

 ローン移籍先のACミラン(AC Milan)で期待外れな前半戦を過ごしたイグアインはチェルシーに移籍したかったと認め、公式サイトで「チェルシーに加入するチャンスを断ることはできなかった」と述べた。

「チェルシーは長い歴史と素晴らしいスタジアムを持っており、ずっと好きなチームだった。プレミアリーグでもプレーしたかった」「チェルシーからの信頼に応えるプレーをこれから披露したい。ここでの挑戦が待ちきれないし、できるだけ早くチームに順応したい」

 イグアインはミランで出場した直近12試合で、わずか1ゴールしか挙げられていない。

 しかし、チェルシーで背番号9を背負うことになる同選手は、ナポリ時代にサッリ監督と築いた実りある関係の再現を期待している。イグアインは2015-16シーズン、ナポリで35試合に出場し36得点をマークし、セリエAの1シーズンにおける最多得点記録を更新した。

 トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)とのフットボールリーグカップ(England Football League Cup 2018-19)準決勝第1戦を0-1で落としたチェルシーは、24日にホームで行われる第2戦で逆転し、来月24日に予定されている決勝に進出することを目指している。

 チェルシーはトッテナム戦に向けた選手登録の期限となっていた現地時間正午までに移籍の手続きを終わらせることができなかったため、この試合でイグアインを起用することはできなくなった。

 しかし、イグアインは27日に行われるシェフィールド・ウェンズデイ(Sheffield Wednesday)とのFAカップ(FA Cup 2018-19)4回戦か、30日に予定されているプレミアリーグのボーンマス(AFC Bournemouth)戦でデビューを果たす可能性がある。

 ユベントスは今回の契約に二つのオプションを付けたと明かしており、チェルシーが3600万ユーロ(約45億円)を支払えばイグアインの契約内容は完全移籍に移行することになる。

 ユベントスは公式サイトで「この契約には、チェルシーが2019年から翌年までの会計年度に1800万ユーロ(約22億円)を支払うことで、イグアインとのローン期間を2020年6月30日まで延長することができるオプションが含まれている。また、チェルシーがその次の会計年度までに3600万ユーロを支払えば、完全移籍のオプションを行使することができる」と発表している。(c)AFP