【4月14日 AFP】ラグビーニュージーランド代表「オールブラックス(All Blacks)」で主将を務め、伝説的な存在となっているリッチー・マッコウ(Richie McCaw)氏が14日、同国最高位「ニュージーランド勲章(Order of New ZealandONZ)」の授与式に出席した。

 ニュージーランドで「卓越した功績」を残した人に贈られるONZは、存命する人物を対象に、最大20人までしか受章することができない。

 ナイト(勲爵士)よりも位が高いONZだが、受章者に「サー(Sir)」の称号はつかず、肩を剣で触れる儀式も執り行われない。

 ウェリントン(Wellington)で授与式に臨んだマッコウ氏は、ジェリー・マテパラエ(Jerry Mateparae)総督に一礼すると、首からバッジをかけられた。

 2011年と2015年のラグビーW杯(Rugby World Cup)で、オールブラックスの連覇に貢献した35歳のマッコウ氏は、引退から半年もたたないうちに母国最高の栄誉を手にした。また、自分を「普通のキーウィ(Kiwi、ニュージーランド人の意)」と表現すると、サーの称号を受けることなく、最低限の式典で済んだことに安堵(あんど)しているようだった。

「自分はまだ若輩なので、周りと同じように普通な生活がしたいんです。称号がつかないことに、一安心しました」

「勲章に『サー』の称号がないことで、断然落ち着いた気持ちで受け取ることができます」

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