【9月5日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2015)は4日、女子シングルス3回戦が行われ、大会第23シードのヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)は6-3、6-4で第12シードのベリンダ・ベンチッチ(Belinda Bencic、スイス)を退け、世界ランク1位の妹セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)の屈辱を晴らした。

 四大大会(グランドスラム)通算7勝を誇る35歳のヴィーナスは、セレーナ側のドローに残った最高シードのベンチッチを敗退に追いやると、4回戦ではアネット・コンタベイト(Anett Kontaveit、エストニア)と対戦することが決まった。

 ベンチッチは、先月のロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2015)準決勝でセレーナを破る大金星を挙げており、ヴィーナスは、屈辱を味わった妹から危険な18歳の対処法を教わっていたようだ。

 ベンチッチとの対戦成績を4戦全勝に伸ばしたヴィーナスは、セレーナから何を教わったのかと問われると、「それは私たちだけの秘密」と答え、「それがうまくいったみたいね」と詳細は明かさなかった。

 また、妹の雪辱を果たしたことに満足かと聞かれた際も、イエスともノーとも答えなかった。

「誰がネットの向こうにいようと、私は勝ちたいと思う。選手にかかわらず、勝つことだけを考えていますから」

 ヴィーナスは、準々決勝でセレーナと対戦する可能性があるが、年間グランドスラム達成と、オープン化以降最多タイの22回目の四大大会優勝を目指す妹を相手に、どのように戦うのだろうか。

 ヴィーナスは、「その瞬間を迎えてみないと分からない」とすると、「私たちはどちらも勝ちたいと思っているし、そのチャンスがあると思う」と語った。「昔はいつも勝っていたのに」と言うヴィーナスと、女子テニスを席巻するセレーナの姉妹対決が実現するかどうかが気になるところだ。