【6月29日 AFP】ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)開幕を控え、女子テニスのマルチナ・ヒンギス(Martina Hingis、スイス)は、世界ランク1位のセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が優勝を貪欲に狙っていると評し、年間グランドスラムの達成に太鼓判を押した。

 四大大会(グランドスラム)シーズン第3戦のウィンブルドン開幕を前に、ヒンギスは、セレーナが同一年にグランドスラム全制覇を達成するチャンスを信じているはずだと語った。

 グランドスラムのシングルスを5度制しているスイスのスター選手ヒンギスは、1997年の全仏オープンテニス(French Open)決勝で敗れていなければ、同年に年間グランドスラムを達成することができた。

 33歳のセレーナは、2002年から2003年にかけてグランドスラム4連勝を飾ったものの、シングルスで掲げた通算20個のトロフィーが、同一年に4つそろうことはなかった。

 これまで女子テニス選手で年間グランドスラムを達成しているのは、1953年のモーリーン・コノリー(Maureen Connolly)氏、1970年のマーガレット・コート(Margaret Court)氏、1988年のシュティフィ・グラフ(Steffi Graf)氏だけとなっている。

 ウィンブルドンでは5回優勝しているセレーナだが、ここ2大会は、それぞれ4回戦と3回戦敗退に終わっており、ヒンギスは、これがモチベーションにつながっているはずだと言う。

「過去数回は納得のいかない結果に終わっているでしょうから、ハングリーさが増しているはずです。誰かがやるなら、確実にセレーナです」