【9月4日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2015)は3日、男子シングルス2回戦が行われ、これが最後の出場となる元世界ランク1位のレイトン・ヒューイット(Lleyton Hewitt、オーストラリア)は、2セットダウンから猛攻を見せたものの、第24シードのバーナード・トミック(Bernard Tomic、オーストラリア)の前に屈し、2001年に四大大会(グランドスラム)初優勝を飾ったニューヨーク(New York)に別れを告げた。

 2セットダウンから盛り返し、2度のマッチポイントを迎えたヒューイットだが、3時間27分の激闘の末に3-6、2-6、6-3、7-5、5-7で敗れた。トミックは、先輩選手を「偉大な伝説」と表現し、「いつも彼にあこがれていた。対戦するのは複雑だったし、さまざまな感情を抱えてプレーした」とコメントしている。

「多くの人が、彼を伝説としてしたっている。今日対戦できたのは、本当に名誉なことだ」

 ヒューイットは、「ちゃんとした試合ができて良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべると、「すべてを出し切った。コート上で、痛みの壁を乗り換えた」と振り返った。

 来年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)を最後に現役を引退することを表明している34歳のヒューイットは、国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup)のチームメートと対戦する状況を「変な感じだ」と話していた。

 息子のクルス(Cruz)くんと、タナシ・コキナキス(Thanasi Kokkinakis)、ニック・キリオス(Nick Kyrgios)といったオーストラリアの若手選手が試合を見つめる中、ヒューイットは最初の2セットを落としたものの、第3セットで2度のブレークを奪い5-3と先行すると、11本目のサービスエースで1セットを取り返した。

 続く第4セットでは、第11ゲームをラブゲームでブレークしたヒューイットが、6-5と決定的なリードを奪い、15本目のサービスエースを決めて、試合をフルセットに持ち込んだ。

 第5セットでは、5-3とリードしたヒューイットが2度のマッチポイントを迎えたものの、第9ゲームではトミックがサービスキープに成功。その後、サービングフォーザマッチとなった第10ゲームで、ヒューイットがまさかのブレークを献上し、続くゲームをキープしたトミックが6-5と逆転。最後は2度目のブレークを奪ったトミックが勝利を収めた。