■ヴィーナスも妹を称賛

 これを受けたヴィーナスも、妹のセレーナに優しい言葉をかけ、もし自分が観客だったらセレーナを応援するとした。

「興味深い話ね。私はおそらく彼女を応援する。観客のことは考えていなかった。人生で、私のために何かを諦めさせたことはない」

「でも、彼女も多くのことを乗り越えてきた。9000歳くらいになるんじゃないかというほど、故障の話を続ける選手もいる。彼女は一度も文句を言ったことはない。それは褒められるべきことよ」

 オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(All England Lawn Tennis and Croquet ClubAELTC)で4度の決勝と1度の準決勝を戦っているウィリアムス姉妹にとって、今回が最も早いラウンドでの対戦となる。

 グランドスラム4連勝でシングルス通算21個目のトロフィーを狙うセレーナは、第16シードのヴィーナスから通算15個目の勝ち星を奪う可能性が高い。

 それでもセレーナは、対戦結果にかかわらず、7度のグランドスラム制覇を誇るヴィーナスが、テニス界と女子選手の間に「パイオニア」としての遺産を残したと評している。

 ヴィーナスの功績について聞かれたセレーナは、「どこから始めたら良いかしら?」とすると、「彼女はテニス界に多くのものを残しました」と語った。

「彼女の足跡をたどるように、この世界で平等な賞金を獲得し、積極的に行動できる人間になれたことは、素晴らしいことです」