【8月10日 AFP】女子テニス、ロジャーズ・カップ2014(Rogers Cup 2014)は9日、カナダ・モントリオール(Montreal)のユニプリックススタジアム(Uniprix Stadium)でシングルス準決勝が行われ、米国のヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams)は6-7、6-2、6-3で大会第1シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)を下し、姉妹対決の軍配は姉のヴィーナスに上がった。

 四大大会(グランドスラム)通算7勝を誇るヴィーナスは、9個のダブルフォールトを記録したセレーナの乱調にも助けられ、決勝進出を果たした。

 ヴィーナスが姉妹対決を制したのは、2009年のドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2009)が最後で、両選手の直接対決が実現したのも、セレーナが6-1、6-2で快勝した昨年のファミリー・サークル・カップ(Family Circle Cup 2013)以来だった。

 世界ランク1位のセレーナは、自身のツイッター(Twitter)で、「お姉さんから妹へのレッスンね・・・」と試合を振り返った。

 通算25度目の姉妹対決は、ヴィーナスが6本のサービスエースとわずか2個のダブルフォールトで、2時間に及んだ試合を制した。

 勝負の決め手になったのは、セカンドサーブの成功率だった。ヴィーナスがこれを56パーセントの確率で決めたのに対し、対戦成績で14勝11敗と勝ち越しているセレーナは、わずか36パーセントの成功率だった。

 10日の決勝で、ヴィーナスは第3シードのアニエスカ・ラドワンスカ(Agnieszka Radwanska、ポーランド)とロシアのエカテリーナ・マカロワ(Ekaterina Makarova)の勝者と対戦する。

 34歳のヴィーナスは、ロジャーズ・カップでここ四半世紀の最年長ファイナリストになったと同時に、キャリア通算46個目のタイトル獲得を狙っている。

 また、セレーナとヴィーナスが同じコートに立つのは、セレーナがウイルス性疾患に苦しんだウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2014)女子ダブルス以来となった。

 ロジャーズ・カップで3度の優勝経験があるセレーナは、先週のバンク・オブ・ザ・ウエスト・クラシック(Bank of the West Classic 2014)を制し、この日も19本のサービスエースを決めたものの、ダブルフォールトと、セカンドサーブの不調に悩まされた。(c)AFP