【7月5日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)の女子シングルス4回戦で、ヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国) との対戦を控えるセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が、試合では姉を応援するようファンに呼びかけた。

 四大大会(グランドスラム)のシングルスで計27個のタイトルを獲得しているウィリアムス姉妹は、ウィンブルドンで6度目、キャリアでは通算26度目の対戦を迎える。

 35歳で5度のウィンブルドン制覇を誇るヴィーナスは、アレクサンドラ・クルニッチ(Aleksandra Krunic、セルビア)を下し16強入りを決めた。一方で33歳のセレーナは、フルセットでヘザー・ワトソン(Heather Watson、英国)に辛勝し、2009年大会(The Championships Wimbledon 2009)以来となる、ウィンブルドンでの姉妹対決を実現させた。

 6年前の戦いでは姉を破ったセレーナ。ここから姉妹の命運は分かれ、妹の方は四大大会(グランドスラム)のシングルスで通算20個のタイトルを獲得し、歴代記録に肩を並べた。

 対するヴィーナスは、世界ランキングで下降の一途をたどると、自己免疫疾患のシェーグレン症候群(Sjogren's Syndrome)にも苦しめられ、思い通りにプレーすることができなくなった。

 この結果、セレーナは姉のヴィーナスが観客の声援を受けるべきだと考えたようだ。

「ヴィーナス側の応援が多いことを期待します」としたセレーナは、「私もヴィーナスを応援します。本当に苦労してきました。最高の物語があるんです」と続けた。

「彼女は私に大きな影響を及ぼしてきました。彼女はただ、素晴らしい個人なのです」

「本当に驚かされます。自分の経験から、多くの人に影響を与えているのですから」