【3月17日 AFP】アーセナル(Arsenal)のアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督は、ASモナコ(AS Monaco)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2014-15)決勝トーナメント1回戦第2戦を控え、最近のチームの好調ぶりに自信を深め、第1戦の結果を覆せると考えている。

 プレミア勢がベスト16で全滅する可能性があるなかで、アーセナルも本拠地で行われた第1戦を1-3で落としている。しかし、最近はFAカップ(FA Cup 2014-15)でマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)相手に敵地で2-1の勝利を収め、14日のウェストハム(West Ham)戦は3-0で快勝するなど、チームは見事な戦いを見せている。

 オリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)、アーロン・ラムジー(Aaron Ramsey)、マシュー・フラミニ(Mathieu Flamini)の得点でロンドンダービーを制したアーセナルは、リーグ3位の座をしっかり確保し、首位チェルシー(Chelsea)との勝ち点差も縮めた。

 この2試合での戦いぶりが、ベンゲル監督に歴史的な逆転突破への希望を与えている。1987年から94年にかけて指揮を執ったモナコで指導者としての評価を高めたベンゲル監督は、今回の第2戦で久しぶりに古巣の本拠地で采配を振るうことになる。

 ウェストハム戦の勝利後、ベンゲル監督は「マンチェスター・ユナイテッド戦、そして今日のダービーと、われわれは大きな1週間を終えてモナコに向かうことができる。信じる気持ちも少しはある」と語った。

「信じなければノーチャンスだ。信じて、全力を尽くさなくてはならない」

 イングランド勢として生き残るためには、アーセナルは最低でもアウェーで3得点を奪わなくてはならない。しかし、大会がチャンピオンズリーグに名称を変えて以降、ホームでの第1戦を1-3で落としてアウェーで逆転したチームは存在していない。

 ホームでの初戦を落としながら逆転突破を果たしたのはわずかに2チームで、どちらも初戦の結果は0-1だった。1995-96シーズン大会の準決勝では、アヤックス(Ajax)がパナシナイコス(Panathinaikos)に3-0で勝利し、2010-11シーズン大会の決勝トーナメント1回戦では、インテル(Inter Milan)がバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)を3-2で勝利している。

 それでも、ラムジーはベンゲル監督と同様に強気の姿勢を見せている。今季3度目のハムストリングのけがから復帰したラムジーは、ようやく好調時の姿に戻りつつある。

 第1戦を欠場しているラムジーは、「僕らは大量得点を奪わなくてはならない。そうである以上、アウェーで3ゴール以上を取りに行って、できれば失点はゼロに抑えたい。それが僕らの目標だし、そういう姿勢で試合に臨む」と語った。

「第1戦でひどい試合をして、自分たちで状況をものすごく難しくしてしまったけれど、まだ終わりじゃない。うちには3点以上取る力がある。自分たちならできると信じて試合に臨むよ」

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