【6月27日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は26日、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)に出場するウルグアイ代表のルイス・スアレス(Luis Suarez)に対し、9試合の出場停止処分と4か月間すべてのサッカー活動を禁止すると発表した。

 ここでは、過去にあった5つの長期出場停止を紹介し、処分をめぐる事件の経緯を振り返る。

■カントナのカンフーキック

 エリック・カントナ(Eric Cantona)は、ピッチの内外を問わず、予想のつかない人物として有名だった。

 しかし、1995年に行われたイングランド・プレミアリーグのクリスタルパレス(Crystal Palace)戦で、観客のマシュー・シモンズ(Matthew Simmons)から野次を飛ばされた時のカントナの行動には、誰もが度肝を抜かれたに違いない。

 カントナはシモンズに対し、カンフーキックとパンチを2発浴びせた。情状酌量の余地はないとみなしたイングランドサッカー協会(Football AssociationFA)は、クラブが科した4か月の出場停止では不十分と判断し、その期間を9か月に延長した。