【3月27日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は26日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派空爆計画が漏えいしたスキャンダルを「魔女狩り」と一蹴し、民主党に辞任を求められているピート・ヘグセス国防長官を擁護した。

マイク・ウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)が民間の通信アプリ「シグナル」のチャットグループに、米誌アトランティックのジェフリー・ゴールドバーグ編集長を誤って追加。

アトランティック誌は共有されたチャットのログを公開。同誌によると、ヘグセス国防長官はフーシ派に対する空爆の時刻や使用された航空機、ミサイル、無人機の種類などの詳細を攻撃が実際に行われる前に明らかにした。このスキャンダルは「シグナルゲート」と呼ばれ、1月の第2次トランプ政権が発足して以来最大のものとなっている。

トランプ氏は大統領執務室で外国製自動車に対する新たな関税について発表した後の質疑応答で、AFP記者にヘグセス氏はこのスキャンダルをめぐる自身の立場を考慮すべきかと問われると、「ヘグセス氏は素晴らしい仕事をしている。彼はこの件とは無関係だ」「ヘグセス氏をこの件にどう巻き込もうというのか? いいか、これは魔女狩りに他ならない」と述べた。

トランプ氏はこの情報漏えいで機密情報は一切共有されなかったとの主張を繰り返し、ウォルツ氏がこのミスについて「責任を取った」と述べた。(c)AFP/Danny KEMP