マリニンが男子シングル連覇 鍵山3位世界フィギュア
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【3月30日 AFP】フィギュアスケート世界選手権は29日、米ボストンで男子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、イリア・マリニン(米国)は4回転アクセルを含む6本の4回転ジャンプを組み込んだ見事な演技を披露し、大会連覇を果たした。
FSで208.15点を記録したマリニンは、合計318.56点で優勝した。
「4回転の神」として知られるマリニンは、7本の4回転を跳ぶ可能性を示唆していたが、そのうち1本が2回転となったものの、満員の観客の前で素晴らしい滑りを見せた。
競技の中で4回転アクセルを唯一成功させたスケーターであるマリニンは、フリップ、ルッツ、サルコウ、トウループ、そしてここまで苦手としていたループを加えた6種類の4回転ジャンプすべてを着氷。もう1本は2回転にとどまったが、終盤にはバックフリップも披露して観客を喜ばせ、ミスは問題にならなかった。
マリニンは「ようやくループを成功できたから本当に誇らしい」「残りをやり切って、演技を終えたときは、終わってくれてよかったと思った」と述べた。
2022年北京冬季五輪銀メダリストの鍵山優真は、合計278.19点で3位となった。ショートプログラム(SP)ではマリニンとわずか3.32ポイント差の2位につけていたが、FSでは苦戦して4回転ジャンプ1本が2回転に終わると、別の着氷では転倒したり、バランスを崩したりした。
SPで3位につけていたミハイル・シャイドロフ(カザフスタン)が、合計287.47点で2位に入っている。
佐藤駿は合計270.56点で6位、壷井達也は同216.26点で21位だった。(c)AFP