韓国山火事、男性が墓掃除中に失火か 警察
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【3月30日 AFP】韓国史上最悪となった山火事をめぐり、警察関係者は30日、親族の墓地を清掃中に誤って火災を引き起こした疑いがあるとして、男性の捜査を開始したと述べた。
行政安全省によると、強風と乾燥気候により十数件の火災が発生し、30人が死亡、4万8000ヘクタール以上の森林が焼失した。
最も被害が大きく、1万2800ヘクタールが焼失した慶尚北道義城郡では、22日に男性(56)が祖父母の墓を手入れ中に誤って出火した疑いが持たれている。警察関係者は29日に男性の在宅捜査に着手したとAFPに語った。
匿名で取材に応じたこの関係者は、1か月超に及ぶとみられる現場検証が完了し次第、男性に出頭を要請して取り調べを行う予定だと述べた。
男性の娘は、父親が墓の上に垂れ下がっていた木の枝をライターで燃やそうとしたと捜査官に話した、と報じられている。
聯合ニュースによると、娘は当局に対し、炎が「風に運ばれて山火事を引き起こした」と語った。
警察は2人の身元を明らかにしていない。(c)AFP