「アフターサービス」が5年連続で最重視に―中国消費者協会調査
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【3月27日 CNS】「3・15」国際消費者権利デーを前に、中国消費者協会(中消協)は3月14日、2025年度「満足のいく消費を共に築く」消費者権利保護年テーマに基づく調査報告を発表した。調査によると、消費者が企業の経営活動において最も関心を寄せている項目は、「アフターサービスの保障」であり、これは5年連続で最も注目された項目となった。
この調査は、中国消費者協会が2016年から毎年継続して実施しているもので、今年で10回目となる。今回の調査では、中国の消費環境整備に一定の成果が見られた。回収された有効回答2万2869件のうち、6割を超える消費者が「消費環境は良くなってきている」と感じている。オンライン・オフラインともに消費環境に満足していると答えた消費者はそれぞれ56.7%、55.5%であり、両者の満足度はほぼ同等となっている。また、約7割の回答者が、消費環境に対する監督とその効果を評価している。
調査結果では、7割以上の消費者が「理性的に判断・購入できている」と自認しており、理性消費の傾向が顕著であることが示された。さらに、大多数の消費者が「グリーン・低炭素消費」の理念に共感し、実際に実践していることも分かった。消費者が企業経営の中で特に重視している項目は、「アフターサービスの保障」「製品の品質の確かさ」「安全性の信頼性」であり、このうち「アフターサービスの保障」は5年連続で最上位となった。
また、7割以上の消費者は、現在の市場の供給が多様化・個性化・高品質な消費ニーズを満たしていると感じている。一方で、「商品・サービスの品質と安全性」「データの安全性」「健康に関する付加価値の不足」が、高品質な消費ニーズに応えきれていない主な要因として挙げられた。消費意欲に影響を与える要因の中では、「製品の品質」が最も重視されており、27.8%の回答者がこれを挙げている。
中国では人工知能(AI)技術の実用化が加速しており、その将来性と可能性に期待が高まっている。調査では、22.1%の消費者が「今後1年以内にAI製品の利用やサービス分野での活用が消費の新たなトレンドになる」と予測している。また、「スマート電子製品(29.7%)」「新エネルギー電気自動車(26.6%)」が商品カテゴリでの人気項目となっており、生活の利便性と技術革新への消費者の関心の高さがうかがえる。(c)CNS/JCM/AFPBB News