【3月27日 AFP】ポーランドのドナルド・トゥスク首相は26日、難民申請権を一時停止すると発表した。同日、発効する。ポーランドは、隣国ベラルーシ経由での不法移民流入に直面している。

ポーランドなど欧州連合(EU)の東端に位置する一部加盟国は、ロシアとその同盟国であるベラルーシが、数年にわたって数千人の移民の国境越えを後押ししてきたと非難している。

トゥスク氏はX(旧ツイッター)に投稿し、「今夜、政府は難民申請の権利を一時停止する法案を採択する。発表した通り、遅滞なく行われる」と述べた。

これに先立ち、アンジェイ・ドゥダ大統領は、難民申請権の一時制限を政府に認める法案に署名。法案は今月初め、上院を通過していた。

EUは昨年、ロシア、ベラルーシに接する加盟国が、両国が移民を「兵器化」してきた場合、難民申請を制限することを承認していた。

トゥスク氏は昨年12月、法案について「ポーランドの国境管理」を取り戻すための動きと語っていた。

これに対し、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチが、「国際的な、およびEUの義務に反する」としてポーランド議会に法案を否決するよう求めるなど、一部団体は反発している。(c)AFP