【3月27日 Peopleʼs Daily】「人類運命共同体の構築」という理念は、「平和共存五原則」と同じ精神に根ざしている。どちらも善隣友好、信頼と調和を重んじ、各国と協調を保つという中国の素晴らしい伝統文化に根ざしている。

 昨年6月28日、習近平(Xi Jinping)主席は「平和共存五原則」発表70周年記念大会に出席し、重要な演説を行った。「平和共存五原則」の精神的な意義と今日における価値について全面的な講話を行い、人類運命共同体の構築に向けた道筋を提示した。全ての国が平和の維持に対する責任を共有し、共に平和的発展の道を歩み、共に平和を模索し、平和を守り、平和的な世界を共有すべきだと強調した。

 人類を戦争から遠ざけ、世界中の子どもが平和の陽光の下で幸せに成長することは、人類の数千年の夢だ。歴史のバトンは世代から世代へと受け継がれ、それぞれの時代で問われるべきことへの答を導き出しながら、人類の進歩という大事業は前進していく。

 70年前に発表された「平和共存五原則」は、国家間の関係をどう扱うかという重大な命題の歴史的な答えを示した。それから70年が経過した今日、「どんな世界を、どのように築き上げるか」という重大な課題に対して、習主席は「人類運命共同体の構築」という時代が求める答えを示した。「人類運命共同体の構築」と「平和共存五原則」はどちらも、平和的な発展の道を堅持するという中国の揺るぎない決意を示している。

 5千年以上の歴史を持つ中国文明は、平和、親睦、調和の追求を、中華民族の精神世界に深く根付かせ、中国人民の血の中に深く溶け込ませてきた。英国の学者マーティン・ジャック(%Martin Jacques%%)氏は「中国の伝統文化の中にある『天下為公(世界は皆のもの)』や『協和万邦(世界各国の協和)』という理念は、中国文明に巨大な包容性を持たせている」と述べている。これは中国の政策提言にも影響を与えている。

 中国は長い間、世界で最も強力な国の一つであり続けてきたが、他国を植民地にしたり、侵略した記録はない。新中国成立以来70年以上、一度も自発的に戦争を始めたことはなく、一寸たりとも他国の領土を占領したことはない。中国は、交流によって生み出される平和を提唱し、孤立や鎖国に反対し、共存と進歩を主張し、強者の利己主義に反対し、普遍的な調和の維持を主張し、弱肉強食のジャングルの掟に反対している。

 中国文明の平和的な性質は、中国が常に世界の平和の建設者で、世界の発展の貢献者で、国際秩序の擁護者であることを、根本的に決定づけている。

 中国は平和的発展の道を堅持し、常に平和共存五原則と人類運命共同体の構築という理念の実践者であった。2024年を振り返ると、カザフスタンの首都アスタナで開催された「上海協力機構プラス」サミットで、中国は平和で安寧な「世界が共に暮らす一つの家」の建設を提案した。「中国・アフリカ協力フォーラム」北京サミットの開幕式では、平和で安全な現代化を共に推進することを提案した。また「第16回BRICS首脳会議」では、「平和的なBRICS」を構築し、共に安全保障の擁護者となることを提案した。習主席は、自ら「共通で、包括的で、協力的で、持続可能な」新たな安全保障構想を提唱し、世界的な安全保障イニシアティブの実行を推し進め、世界平和と発展を促進する積極的な勢力を結集させた。

 ブラジルのルラ・ダシルヴァ(Lula da Silva)大統領は「習主席は、人民の幸福のために働き、社会の公平性と正義を擁護し、戦争ではなく平和、対立ではなく協力、破壊ではなく創造を提唱することで、世界に模範を示した」と述べている。

 中国文明の平和的な性質は、中国式の現代化が「平和的発展の道を進む現代化」であることを決定づけている。中国の現代化の実現は、世界の平和と発展の力量を増やすことにつながる。中国が追求するのは自己中心的な現代化ではなく、平和的発展の道をぶれることなく断固歩み続ける現代化だ。善隣友好の外交方針を堅持し、誠実で寛容的な外交理念で周辺国に恩恵をもたらすような現代化だ。

 中国の平和的発展は、常に世界の平和的発展と密接に結びついている。中国は、世界各国との団結と協力を通じて共通の安全保障を追求し、全ての国々と協力して、平和と普遍的な安全が永続する、より良い世界の構築を目指している。

 国連事務総長のアントニオ・グテレス(Antonio Manuel de Oliveira Guterres)氏は「中国の平和的発展は人類史上の崇高な事業であり、全人類の平和と進歩に貢献するものである」と述べている。

 中国は、中国文明の歴史的な英知をくみ取り、新時代における大国としての責任を担い、新たな旅路を歩み始めている。中国は決して植民地略奪という古い道を歩むことはなく、強国の「力こそ正義」という覇権主義の誤った道を歩むこともない。

 中国は、平和、発展、協力、双方ウィンウィンという旗を高く掲げ、世界平和と人類の共同進歩を促進するために、引き続き新たな貢献をしていく。

 私たちは、人類運命共同体という意識を強固にして、人類運命共同体の旗を高く掲げて、文明の灯台が人類の進むべき正しい道を照らし続けるようにしていかなければならない。(c)PeopleʼsDaily/AFPBBNews