匿名の市民が光州西部消防署の数珠センターに寄付したワタリガニの贈り物=光州西部消防署提供(c)news1
匿名の市民が光州西部消防署の数珠センターに寄付したワタリガニの贈り物=光州西部消防署提供(c)news1

【04月15日 KOREA WAVE】韓国光州(クァンジュ)地域で警察や消防など官公庁を中心とした約280カ所に「ワタリガニ」が届いた。送り主は匿名で「頑張ってください」というねぎらいの手紙付きだ。粋な贈り物だが、扱いを巡って当局が苦慮している。

光州警察庁と光州消防本部によると、警察地区隊や交番、消防安全センターなどに8日午前6~8時ごろ、相次いでワタリガニが配達された。官公庁以外では病院や保育施設などに届いたという。

添えられた手紙には「いつも私たちのために苦労してくれていることに感謝しようと、心を込めてワタリガニを準備した。おいしく召し上がってより一層頑張ってほしい」と書かれていた。

善意によるものとみられるが、警察は行動綱領や寄付金品募集規制法に基づき、ワタリガニを返還する方針だ。北部警察のようにバイク便を受け取った後、すぐに返却措置を取ったところもある。

一方、消防は寄付者の意思を尊重するため寄付審査委員会に申告し、結果待ちの状態だ。消防関係者は「通過の決定が出た場合、寄付者の思いの通り、関係者でおいしく食事したり分け合ったりできる。結果が出るまで傷まないように冷凍保管しておく。駄目なら返還する」としている。

(c)news1    /KOREA WAVE/AFPBB News