【4月9日 東方新報】中国人民銀行(People's Bank of China、中央銀行)は7日、技術イノベーションとハイテク変革を支援するための「再融資制度」を設立し、実体経済に対する正確で効果的な支援提供を行うことを発表した。

 新たな融資制度の目的は、金融機関が技術志向の中小企業や、重要な産業分野における技術転換や設備のアップグレードを伴うプロジェクトに対する融資の奨励である。

 新たな制度は過去の同様の政策目的の二つの貸出枠を基にして制定されたもので、新しい貸出枠は5000億元(約10兆4908億円)で、金利は1.75パーセント、期間は1年としている。

 対象となる金融機関(国家開発銀行などの政策性銀行と商業銀行の合計21行)は、自ら融資対象を決定し、新制度による資金支援をPBOCに申請することができる。中央銀行は、適格と認められるプロジェクトに対して、申請者の融資元本の60パーセントに相当する「再融資資金」を提供する。

 これは、中国政府が新たな設備更新・革新の周期に入る企業に対する主導的措置の一環で、中央銀行がそのマネタリーツールを提供する役割を担うものだ。(c)東方新報/AFPBB News