【4月4日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で4度の総合優勝を果たしたセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)は3日、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のトト・ヴォルフ(Toto Wolff)氏との会談後、F1復帰の可能性を示唆した。

 今年2月にルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)がチームを離れてフェラーリ(Ferrari)に加入することを発表したため、メルセデスは新ドライバーを探している。

 レッドブル(Red Bull)在籍時の2010年から13年にかけて総合4連覇を果たした後、フェラーリで6年、アストンマーティン(Aston Martin F1)で2年を過ごしてF1から引退していたベッテルだが、ヴォルフ氏や他のチーム首脳との話し合いを経て、グランプリへの復帰をほのめかした。

 英スカイ・スポーツ・ニューズに対してベッテルは「トトと話している。それがメルセデスと言えるかどうかは分からないが」とし、「知り合いだからいろいろな人たちと話をしているけれど、あまり具体的なものではない。つまり、はっきりとそれ(復帰)が頭によぎるし、考えもするが、主たる考えではない」とコメントした。

「家には子供が3人いて、毎日忙しい。他の考えもある」「イベントの計画を進めていて、レース以外のことでも他のチーム代表と話した。考えはあるけれど、現時点では何も固まっていない」

 ハミルトンの移籍の決断については、「みんながそうだったように、私も驚いた。でも、エキサイティングなことだ。彼は新たな挑戦を求めている。別の色、赤色をまとう彼を見るのは違ったものになる」と述べた。

 一方でベッテルは、今年の第92回ルマン24時間耐久レース(Le Mans 24 Hour Race 2024)に出場予定のポルシェ(Porsche Team)のマシンのテストドライブを行っていた。

 ルマン24時間への出場については「そうかもしれない。まだ分からない」としたベッテルは、「興味があって、どんな感じがみてみたかった。全く別物だ。同じレースとはいえ、マシンも領域も違う」と答えた。(c)AFP