【3月28日 AFP】中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は27日、北京を訪れたオランダのマルク・ルッテ(Mark Rutte)首相と会談し、極めて重要な半導体産業などについて協議した。その中で、中国の技術進歩を止めることはできないと述べた。

 国営新華社通信によると、習氏は27日、ルッテ氏に対し「中国人民には正当な発展の権利がある。いかなる勢力も中国の科学技術の進歩を止めることはできない」「中国は(双方が得をする)ウィン・ウィンのアプローチを追求し続け、高いレベルでの対外開放を堅持していく」と述べた。

 さらに「デカップリングとサプライチェーンの分断は袋小路だ。開放、協力が唯一の選択肢だ」と続けた。

 半導体は携帯電話から自動車まで、あらゆる製品に使われているが、オランダのASMLは、世界有数の半導体製造装置メーカーとなっている。

 半導体は近年、経済安全保障の主戦場となっており、米国や欧州の一部の国は、軍事利用の懸念から半導体技術の中国への輸出を規制している。

 ASMLは今年、米国がオランダ政府に圧力をかけていると報じられる中、「少数の」高度な半導体製造装置の対中輸出が阻止されたと発表した。(c)AFP