【3月27日 東方新報】中国中央電視台(CCTV)の報道によると、中国民用航空局華東地区管理局が22日、大型貨物用電動垂直離着陸型(eVTOL)の無人航空機「V2000CG」に型式証明書を発行した。

 型式証明は航空機の安全性を確保し、商業運航を許可するための必須条件だ。「V2000CG」は中国民用航空局が初めて認証した大型貨物用eVTOLとなった。

 上海市に拠点を置く峰飛航空科技(Fengfei Aviation Technology)が開発した「V2000CG」は、最大離陸重量2トン、翼長15メートル。完全な電気動力と自律走行が特徴だ。その可搬重量は400キロ、小型ヘリコプターと同等の輸送能力を持つ。

 低高度のロジスティクス、緊急物資輸送、200キロ圏内での緊急救助ミッションに適しており、ヘリコプターに比べ、より静かな飛行、環境への配慮、運用コストの削減、メンテナンス費用の削減が可能だという。

 無人航空機システムは、「経済の新たな成長エンジン」とされる「低高度経済」の構成要素の一つである。この分野は1兆ドル(約151兆7500億円)規模の市場潜在力を持つと予測される。中国政府は低高度経済や無人運転などを組み合わせた新しい物流モデルの開発を奨励している。

 電気自動車メーカーの小鵬汽車(Xiaopeng Motors)が支援する空飛ぶクルマの新興企業「Xpeng Heitech」の公式ウィーチャットアカウントの情報によると、同社の空飛ぶクルマの飛行体(コードネーム:X3-F)の型式証明の申請が21日、CAAC中国中南部地方管理局によって正式に受理され、このモデルが耐空証明の段階に入ったとのことだ。(c)東方新報/AFPBB News