【3月27日 AFP】英ロンドンの大英博物館(British Museum)の職員が収蔵品を盗んで売却した疑いがあるとして提訴されていた問題で、高等法院の判事は26日、米インターネット競売大手イーベイ(eBay)と電子決済大手ペイパル(PayPal)に対し、取引記録の開示を命じた。

 博物館は昨年、約1800点の収蔵品の所在が不明となったことを明らかにするとともに、関与の疑いがある職員1人を解雇。警察にも通報したが、同職員は逮捕されていない。

 博物館の代理人弁護士は高等法院に提出した文書で、盗品数百点がイーベイに出品され、決済にはペイパルのサービスが利用された可能性があると主張していた。

 高等法院の判事はこの日、両社に記録の開示を命じた上で、博物館側の主張を裏付ける「説得力のある証拠」が認められるとの見解を示した。(c)AFP